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G2Eショーとラスベガス 

 米国ラスベガスにG2Eショーを見に行ってきました。ショーの様子をご報告します。

1. 名   称   GLOBAL GAMING EXPO(G2E)2011
2. 開催場所  米国/ネバダ州ラスベガス市
3. 開催期間  2011年10月4日~6日
4. 出展社数  約430社
5. 特   徴  ゲーミング(カジノ向け)マシンならびに周辺機器の展示会。
           毎年マカオで5~6月頃、ラスベガスで10~11月頃開催される。

 本ショーを初めて見たのは1998年で、少し間を置いて一昨年より3年連続で視察しています。今回は初日にプレーヤーの目で全体をざっと見て、最終日に元シグマの開発担当者の案内で各ブースの新しいコンセプトのマシンを詳しく見てきました。
 最初に見た頃に比べ、ゲーミングのスロットマシンはゲーム自体も、また遊び方やシステムも格段に変化しました。以下に特筆すべき点をご紹介します。

(1)コミュニティゲームが主流に
プレーヤーが大きなモニターを共有し(2~8席)、誰かがボーナスゲームのトリガーをひくと、モニターで全員参加のパーティーゲームがスタート。ゲームの結果によって全員が必ずボーナスを獲得できます。
2011-10-12①

(2)ゲーム以外の小道具が充実
椅子も筺体と一体になっていて、耳元から演出に合わせて音楽やナレーションが流れたり、椅子自体が振動したり。また、今回は備え付けのライフルでモニター上の鹿を撃つゲームも登場しました。

(3)モニターの多用で演出強化
スロットマシン単体でも、モニターが上下にあるだけでなく、メインの液晶もダブルモニターになり、ボタンの一つ一つにもモニターを使用するなど、演出の手法が大幅に向上。また、メインモニターの大きさもメーカーにより大小様ざまです。
2011-10-12②

(4)版権もの増加でアイキャッチ倍増
数年前からの潮流で、日本のパチンコのように、有名アーチストや映画、TV番組などの版権ものが増えました。
2011-10-12④

 ネバダ州のゲーミングコントロールボードは、GCBのライセンスを持つ企業が、カジノが法律で許可されていない国へ商品を輸出することを禁じているため、日本へ持ってくることはできませんが、もしラスベガスで人気のスロットマシンを日本のゲームセンターで使うことができれば、メダルコーナーは格段に活性化されることでしょう。
 やはり人気はIGTですが、日本企業も何社か出展しており、是非自社製品の日本市場投入を考えていただけたらなと思いながら見てきました。

 G2Eショーでのゲームの進化もさることながら、カジノの運営はここ十数年で大きく様変わりしました。
 大きな変化としては、まず一つに「コイン(通貨)イン/コインアウト」の機械はなくなりました。今の機械はすべて「ビル(紙幣)イン/チケットアウト」です。機械に直接紙幣を投入し、獲得した金額はすべてチケットで払い出します。チケットはCASSHERで現金に両替するか、もしくはチケットをそのまま次の機械に投入して遊ぶこともできます。
 このシステムにより、すべての機械にセレクターとホッパーが必要なくなりました。プレーヤーもコイン投入と払い出しの手間から解放され、数段遊びやすくなったと思います。
 もう一つには、ポイントシステムが充実し、今やカジノの運営には欠かせないものになりました。
 プレーヤーは遊ぶ前に、まずそのカジノのプレーヤーカードを作成します(無料)。このカードをスロットマシンに差し入れ、精算する際に引き抜きます(ブラックジャックなどのテーブルゲームはディーラーに渡します)。ゲームを遊ぶ毎にポイントが加算され、ポイントに応じて宿泊代、食事代などがサービスされます。
 今回カードを作った時は、入会キャンペーンで宿泊代1泊分が無料になり、更に10ドル分無料でカジノで遊べる特典が付きました。また、貯まったポイントで朝食代や宿泊代の一部を賄うことができました。
 このチケットとポイントシステムは、今では東南アジアをはじめとするほとんどの国のカジノで導入されています。

 今から40年ほど前、シグマの真鍋社長は世界中のカジノをご覧になって「日本でも同じようにカジノ向けの機械をゲームとして楽しむことができないか」という発想からメダルゲームシステムを考案されました。昨年度の業界市場調査では、オペレーション売上のうちメダルゲーム売上は1,469億円と、全体売上の約1/3を占めています。そして今や日本だけでなく多くの国で、ギャンブルではなく純粋なアミューズメントしてメダルゲームを楽しむ国がたくさんあります。一企業人の発想から生まれた市場と考えれば、本当に目覚ましい成長を遂げました。
 ただ、日本のメダルゲーム運営は40年来このかたほとんどそのままの姿で今日まで変化がありません。今回、ラスベガスのカジノの運営をじっくり見ながら、メダルゲームも次の一歩を踏み出す時期に来ているのではないかという思いを強くしました。風営法の関係で実現は難しいかも知れませんが、メダルゲームを活性化させることができるヒントがカジノにはたくさんあります。そしてそれは、一企業や個人がどうこうするものではなく、業界全体が次世代のシステムとして組織横断的に考えて行かなければならないことだと思います。

 ここ数年でラスベガスには多くのカジノホテルがオープンしましたが、どのカジノも集客のために様々な工夫を凝らしています。あるホテルでは著名なプロデューサーによるショーを誘致し、またあるホテルでは世界の有名ブランドを集めたショッピングモールを併設し、また、他にも無料のショーやアトラクションを導入したり。
 世界中のエンターテインメントが集結し、従事するスタッフもまさにプロフェッショナルばかりが揃うラスベガスには、当業界にとって、次の何かを見つけるヒントがあります。私にとってラスベガスは特別な思い入れのある街ですが、今回もまた、たくさんの刺激を受け、パワーを吸収して帰って参りました。
 ゲームセンターの未来を、メダルゲーム運営の次の一手を、是非とも業界の皆さんと一緒に考えて行きたいと思います。
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プロフィール

株式会社フロック高倉章子

株式会社フロック高倉章子
新卒でゲーム業界に飛び込み早や35年超、日本のゲームセンターの歴史とともに歩んできた仕事人生でした。世界中のゲーマーとゲームに携わるお仕事をされている方たちが、笑顔になれるお手伝いをさせていただきたいです♪

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