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2つのショーを見てきました

 秋は世界各国でショーが目白押しで、今年はラスベガスのG2EショーとローマのENADAショーを視察してきました。

1.GLOBAL GAMING EXPO(G2E)2012について 

 名  称  GLOBAL GAMING EXPO(G2E)2012
 開催場所  米国/ネバダ州ラスベガス市
 開催期間  2012年10月2日~4日
 出展社数  約460社
 特  徴  ゲーミング(カジノ向け)マシンならびに周辺機器の展示会。
        毎年マカオで5~6月頃、ラスベガスで10~11月頃開催される。

 本ショーを視察するのは4年連続ですが、昨年に比べ特に新味のあるものは出ていませんでした。ボーナスゲームやフリーゲームなどのフィーチャーも出尽くした感があり、ゲームについてはマンネリを感じるショーでした。相変わらず版権ものは多く、映画やテレビ番組、人気キャラクターのオンパレードといった状況で、オリジナルのシンボルを探すことの方が難しいかも知れません。 
 その中でもあえて特長を挙げるとすれば、筺体、モニターや椅子に工夫を加えたものがいくつか見られました。具体的には、スラントモニターを使った筺体や、モーションチェアーを使って、ゲームと連動して遊園地のアトラクションのように動くものがありました(※写真の筺体は、ジャックポットが出ると派手に紙吹雪が飛び出します)。
 あとは、中国周辺市場(マカオやシンガポールなど)を意識してか、中国を題材にしたり、中国語が書かれたものが目立ちました。
 全体的には大きな目玉のないショーでしたが、出展社自体は昨年より30社程度増えていたようでした。
 ここ数年は版権ものの派手さで何とか体面を保ってきましたが、さすがに使い果たした感がありました。版権ものは、最初は面白そうと思って飛びつきますが、演出が派手な割には当たりが小さいものが多く、実際のカジノでは客離れが起きているような印象を受けましたし、私自身も今回は原点に返ったようなごくスタンダードな、質実剛健なスロットマシンをメインに遊んできました。
 来年以降はどのような潮流を見せていくのでしょうか。

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2.ENADA 2012について 


 名  称  ENADA 2012
 開催場所  イタリア/ローマ
 開催期間  2012年10月17日~19日
 出展社数  193社
 特  徴  アーケードマシンとゲーミング(カジノ向け)マシンならびに周辺機器の展示会。
        イタリアのリミニで3月に、ローマで10月頃開催される。

 本ショーを視察するのは初めてでしたが、世界でも類を見ないアーケードマシンとゲーミングマシン混在のショーということで、興味深く視察して来ました。
 ショーは全体的に「アーケードゾーン」「ゲーミング(カジノ用機械)ゾーン」「オンラインカジノ」の3つのエリアに分かれているとのことでしたが、実際にはどのブースにも各ジャンルのマシンが混在しており、子供用のガチャガチャのようなものからカジノ用のテーブルゲームまで、広くアミューズメント全般を網羅した内容となっていました。
 出展機械は、アーケードはほとんどが日本製もしくは台湾製で、イタリアオリジナルのものは遊具、乗り物、ベンダーやプライズ機などにとどまっています。ゲームセンターを見ても商品構成はリデンプションとプライズが大勢を占め、日本製のものはドライブゲームやビデオゲームなど一部で、商品としての需要がないのだと思いました。
 一方、出展マシンの大半を占めるゲーミングマシンですが、イタリアには大きなカジノは数えるほどしかないとのことでしたが、バーにスロットマシンを設置することが許可されているそうで、市場としてはよほどすそ野が広いのでしょう。アップライトからスラントタイプまで、様々な形のシングル筺体が展示されていました。メーカーはアメリカのウィリアムスやIGTと並んで、アストロやIGSなどの台湾メーカーが代理店を通じて出展し、存在感を示していました。
 ショーとしてはローマよりも春のリミニの方が、規模としては大きいとのことでした。
 いずれにしても、日本のショーと比較して規模が大きく来場者数も多く、成熟し安定した市場なのだと思いました。また、各ブースの商談スペースでは、生ハムやチーズ、サンドイッチ、ケーキ、フルーツ、シャンパン、ワイン、ビールなどがふるまわれ、それぞれ一杯飲みながら商談している姿がイタリアらしいというか印象的でした。

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3.イギリスのゲームセンターとカジノ
 ローマへ行く途中、乗り換えでロンドンに一泊しました。市内のゲームセンターとカジノそれぞれ何軒か視察してきました。

(1)ゲームセンター
 ゲームセンターとは言え、メダル落としやプライズの景品に現金が入っており、カジノと変わらないマシン構成でした。
 セキュリティが厳しく写真は撮れませんでしたが、昔のクロンプトンタイプのボーナスなしのプッシャーやスロットマシンはそのまま10ペンス硬貨で遊べます。その他の機械もリデンプション機がほとんどで、他に日本のドライブゲーム、ビデオゲーム、台湾製のバスケット等カーニバル機が多少置いてあります。
 店頭にあるプライズ機には、上限は決まっているのでしょうが、リデンプションチケットや現金がそのまま入っていました。ですが、お客さんはほとんどついていませんでした。

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(2)カジノ
 ロンドンのピカデリーサーカス近くの中心街には、数軒おきにカジノがありました。
 入口でIDを見せてメンバーズカードを作り、ラスベガスと同じようにスロットマシンにカードを差し込み、当たりはチケットで払い出します。他国との違いとしては、お金を入れてもそのままではゲームスタートできず、一度転送ボタンのようなものでゲームのクレジットをあげる必要があります。WINについてもWIN分をまた転送しなければならず、それが少し面倒です。
 どの店も規模は小さく、バーカウンター、数台のテーブルゲーム、そして十数台のスロットマシンという構成でした。
 遊んでいる人はほとんど観光客と思われ、中国系の方が多かったです。

 最後に、イギリス、イタリアはもちろんのこと、ヨーロッパ自体が初めてで、歴史と文化に大きく刺激を受けて帰ってきました。
 今年10カ国以上の国と地域を訪れましたが、ほとんどの国でカジノとリデンプションが当たり前のようにあるのに、なぜ日本では厳しく禁止されているのか、そのことがとても不思議に思えます。きちんと管理された施設の中でルールに則って運営されているのであれば、ギャンブルは成熟した社会の中で健全な産業になり得ます。今後は、そのことを業界をあげてアピールしていきたいと、心から思いました。
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プロフィール

株式会社フロック高倉章子

株式会社フロック高倉章子
新卒でゲーム業界に飛び込み早や35年目、日本のゲームセンターの歴史とともに歩んできた仕事人生でした。世界中のゲームに携わるお仕事をされている方たちが、笑顔になれるお手伝いをさせていただきたいです♪

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