お伊勢参りに行って来ました!
先日、中京方面へ出かける機会があり、せっかくなので思い切ってお伊勢参りに行って来ました。
伊勢神宮には二十数年前、カプコンさんの伊勢志摩の研修センターで広報担当者の集まりがあり、その帰りに立ち寄ったことがありますが、あまりに昔過ぎてどんなところだったか覚えていませんし、今年は二十年に一度の遷宮も実施され、是非にと思い立ったのです。
今回は遷宮直後ということもあり、改まった気持ちでお参りしたいと、特別参拝をして来ました。
通常は御幌(みとばり)がかかった手前の、賽銭箱の前までしか行けませんが、正装して(黒いスーツに黒い靴)、所定の手続きをとれば、宮司さんが中にご案内してくれて特別参拝をすることができます(岡山県神社庁の案内はこちら)。
御門の中に進むと空気がまるで違います。ピンと張った空気の中で、どういうわけか涙が自然にこぼれ落ちてきて、身体中の気が入れ替わって、生まれ変わったような気がしました。
「何事のおはしますかはしらねども かたじけなさになみだこぼるる(西行法師)」・・・ご同行いただいた方が教えて下さったこの歌に、私の気持ちのすべてが表わされていました。
2礼2拍手1礼して、手を合わせたところで、宮司さんから「お願いごとはご遠慮下さい」と制され、すぐに退去させられました。
でもあの空気の中では、とても個人的なお願いごとをするようなことはできません。ただ、必死に心の中で「世界平和」とだけは唱えたように思います。
今回は思いがけず伊勢神宮のことが勉強できましたので、次に行かれる方のために少しご紹介したいと思います。
お伊勢参りと言えば、皆さんはどんな風に参拝されると思いますか? 明治神宮のように大きな社殿があって、一か所だけをお参りするのかと思いませんか?
私も行く前まではそう思っていて、午前中にお参りして、おかげ横丁で色々食べて、午後の早い時間に東京に帰れるかしら、などとのんびり構えていました。でも、行ってみたら・・・とんでもないことでした。
今回は知り合いの方のご紹介で、伊勢神宮や古事記にとても詳しい方がご案内下さったのですが、朝5時台に迎えに来られるというので、正直、何でそんなに早く??と思っていました。でも、行きの車の中で色々お話を伺って納得。
実は伊勢神宮とは、内宮、外宮の正宮はじめ、大小の別宮、摂社、末社、所轄社合わせて125のお社からなっており、本来、お伊勢参りとは、そのすべてを徒歩で踏破することだそうなのです。
その方のご案内で、私たちは出発してはじめの目的地、二見興玉神社で夫婦岩を見てから、夕方6時近くまで、たった一日で実に三十数か所のお社を見て回ったのです。
もちろん境内は舗装などされておらず、すべて玉砂利。
場所によってはお清め所が水道ではなく、自然の沢まで下りていかなくてはならないところや、鳥居からお社まで1キロ以上の長距離を歩くようなところもあり。
今回は正式参拝のつもりで正装し、黒のハイヒールで行っていましたから、それはそれは歩きづらく、新品のパンプスは踵がぼろぼろになり、同行の方はついには歩けなくなって途中で休んだりされていました。
しかしながら、驚くほどにお詳しいオーソリティーの解説をお聞きしながら、神聖な空気の中をとにかく歩く歩く、そして、そのお話が面白くて、日本国の成り立ちや、伊勢神宮のこと、お祀りされている神様のことまでよく分かり、まさに目からウロコの一日を過ごすことができました。
この日は、たぶん私の一生の中でも何番目かの記憶に残る一日になりました。お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
伊勢神宮にせっかく行かれるのでしたら、正殿だけの参拝なんてもったいないです。
朽ち果てそうな小さなお社に、思いがけない有名な神様がお祀りされていたりします。そして、その方の生涯や、なぜここにいらっしゃるのかなど、本当に興味深かったです。
次の機会には、是非125か所のお社を踏破してみたいと思いました。
皆さんもお伊勢参りをされる時は、是非勉強して、時間の中でできる限りたくさんのお社を見て回って下さい。

伊勢神宮には二十数年前、カプコンさんの伊勢志摩の研修センターで広報担当者の集まりがあり、その帰りに立ち寄ったことがありますが、あまりに昔過ぎてどんなところだったか覚えていませんし、今年は二十年に一度の遷宮も実施され、是非にと思い立ったのです。
今回は遷宮直後ということもあり、改まった気持ちでお参りしたいと、特別参拝をして来ました。
通常は御幌(みとばり)がかかった手前の、賽銭箱の前までしか行けませんが、正装して(黒いスーツに黒い靴)、所定の手続きをとれば、宮司さんが中にご案内してくれて特別参拝をすることができます(岡山県神社庁の案内はこちら)。
御門の中に進むと空気がまるで違います。ピンと張った空気の中で、どういうわけか涙が自然にこぼれ落ちてきて、身体中の気が入れ替わって、生まれ変わったような気がしました。
「何事のおはしますかはしらねども かたじけなさになみだこぼるる(西行法師)」・・・ご同行いただいた方が教えて下さったこの歌に、私の気持ちのすべてが表わされていました。
2礼2拍手1礼して、手を合わせたところで、宮司さんから「お願いごとはご遠慮下さい」と制され、すぐに退去させられました。
でもあの空気の中では、とても個人的なお願いごとをするようなことはできません。ただ、必死に心の中で「世界平和」とだけは唱えたように思います。
今回は思いがけず伊勢神宮のことが勉強できましたので、次に行かれる方のために少しご紹介したいと思います。
お伊勢参りと言えば、皆さんはどんな風に参拝されると思いますか? 明治神宮のように大きな社殿があって、一か所だけをお参りするのかと思いませんか?
私も行く前まではそう思っていて、午前中にお参りして、おかげ横丁で色々食べて、午後の早い時間に東京に帰れるかしら、などとのんびり構えていました。でも、行ってみたら・・・とんでもないことでした。
今回は知り合いの方のご紹介で、伊勢神宮や古事記にとても詳しい方がご案内下さったのですが、朝5時台に迎えに来られるというので、正直、何でそんなに早く??と思っていました。でも、行きの車の中で色々お話を伺って納得。
実は伊勢神宮とは、内宮、外宮の正宮はじめ、大小の別宮、摂社、末社、所轄社合わせて125のお社からなっており、本来、お伊勢参りとは、そのすべてを徒歩で踏破することだそうなのです。
その方のご案内で、私たちは出発してはじめの目的地、二見興玉神社で夫婦岩を見てから、夕方6時近くまで、たった一日で実に三十数か所のお社を見て回ったのです。
もちろん境内は舗装などされておらず、すべて玉砂利。
場所によってはお清め所が水道ではなく、自然の沢まで下りていかなくてはならないところや、鳥居からお社まで1キロ以上の長距離を歩くようなところもあり。
今回は正式参拝のつもりで正装し、黒のハイヒールで行っていましたから、それはそれは歩きづらく、新品のパンプスは踵がぼろぼろになり、同行の方はついには歩けなくなって途中で休んだりされていました。
しかしながら、驚くほどにお詳しいオーソリティーの解説をお聞きしながら、神聖な空気の中をとにかく歩く歩く、そして、そのお話が面白くて、日本国の成り立ちや、伊勢神宮のこと、お祀りされている神様のことまでよく分かり、まさに目からウロコの一日を過ごすことができました。
この日は、たぶん私の一生の中でも何番目かの記憶に残る一日になりました。お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
伊勢神宮にせっかく行かれるのでしたら、正殿だけの参拝なんてもったいないです。
朽ち果てそうな小さなお社に、思いがけない有名な神様がお祀りされていたりします。そして、その方の生涯や、なぜここにいらっしゃるのかなど、本当に興味深かったです。
次の機会には、是非125か所のお社を踏破してみたいと思いました。
皆さんもお伊勢参りをされる時は、是非勉強して、時間の中でできる限りたくさんのお社を見て回って下さい。

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