JAMMA IAAPAショー2014・米国市場視察レポート
JAMMAのSC部会主催により、米国オーランドのIAAPAショー及びロサンゼルスの流通の最新事情を、また、オプションでラスベガス市場を視察して来ました。
1.ツアー概要
(1)ツアー名 JAMMA IAAPA・米国市場視察ツアー
(2)日 程 2014年11月18日~24日(ラスベガス参加者は25日帰国)
(3)視察地 米国オーランド、ロサンゼルス、ラスベガス
(4)参加人数 24名
2.IAAPAショー
今年のIAAPAショーは、フロリダ州オーランドのオレンジ・コンベンションセンターで、1,004社の出展で開催されました。
日本からの出展はざっと見た限りでは、三精テクノロジーズ様、セガ様、バンダイナムコゲームス様、フリュー様、DNP(大日本印刷)様の5社でしたが、相変わらず中国、台湾、韓国のメーカーが多く出展していて、アーケードゾーンの大半を占めていました。
ゲームセンターを有する国の、日本以外のほぼ全域でリデンプションが許可されており、出展マシンもアーケード機に関してはリデンプション機がほとんどです。ゲームの目的や遊び方がまったく違うので、せっかく良い機械があっても、日本には持って来られないというジレンマはありましたが、いずれにしても色々な国のメーカーの、色々な種類の機械を、是非日本にも紹介したいと思いながら見て来ました。
今回は日本企業の中で一番大きく出展されていた、三精テクノロジーズさんのお手配で諸々段取りしていただいたのですが、初めて事業について詳しくお伺いすることができました。
三精テクノロジーズさんが手がけていらっしゃるのは、遊園地のアトラクション、ディズニーランドのビッグサンダーマウンテン、トイストーリーズマニア、ラスベガスのサーカスサーカスカジノのインドアコースターなどですが、元々は昇降機がご本業で、歌舞伎座の舞台装置をはじめ、国内のほとんどの舞台装置のシェアをお持ちだそうです。
また、種子島宇宙センターの、ロケット打ち上げ台の昇降機なども設置されたとのことで、ここにも世界で活躍するメイドインジャパンがあったと、大変誇らしい気持ちで拝見させていただきました。

3.オーランドのアミューズメント施設
(1)DOWN TOWN DISNEY
ダウンタウンディズニーは、30軒のギフトショップとレストランが集まる、深夜までオープンしているお店の多いナイトスポットエリアです。
世界最大のディズニーショップ『ワールド・オブ・ディズニー』もあります。
アトラクションはインドアのプレーヤー参加型が多く、中には自分で設計したコースターをシミュレーターで走行するといったようなものや、また、レトロゲームばかりを集めたゲームセンターもありました。

(2)DAVE & BUSTERS
アミューズメントとバー、レストランを融合させた業態。
一週間の売上が繁忙期では40万ドルを超え、一日の売上記録は20万ドルを超えた日もあったとのこと。全米に200カ所以上の店舗があり、上場準備中。店舗の中ではゲームの売上比率が高い。
リデンプション機が多く、ゲームの結果でチケットが払い出され、賞品と交換することができます。週中は客足が落ちるため、水・木曜日はゲーム半額。営業時間、通常12時、週末は午前2時まで。

(3)MONKEY JOES
MONKEY JOESという名前の猿の王様の国という世界観。子供向けのパーティールームとリデンプションゲーム、エア遊具で構成されています。店内は特に衛生、安全面に配慮がなされ、エア遊具内は常にマイクロミスト装置を介して細菌を除去し、クリーンに保たれています。
パーティールームは4つあり、バースデーパーティーパッケージに特長があります。この週末には14件のパーティーの予約が入っているそうです
売上は、平日5日間合わせて1,000ドル程度、休日は1日1,000ドル程度。

(4)CHUCKE CHEESES
低年齢層を対象とした、ファミリー向け飲食複合型AM施設。全米に500店舗以上展開。MONKEY JOES同様、子供のバースデーパーティーのパッケージセットが人気。
店内にはロボットのチャッキーがいて毎時音楽が流れるとともに動きますが、今の子供はハイテクロボットに慣れてしまい、反応はいまひとつとのこと。
幼児用遊具とリデンプション機が中心に構成されています。土日は繁盛するそうですが、平日は閑散としていました。売上年間135万ドル程度。

(5)INDOOR GOLF
スポーツバー&室内シミュレーションゴルフ施設。 ゴルフは10ブース、1時間39ドル。ホールは53と豊富で、何度来ても飽きさせない演出。
投資は1ブース500万円、オーナーは元ポーカーの全米チャンピオンで、その賞金を元手にこのお店を作られたそうです。マネージャーが全米オープンに三度出場した経験のある元プロとのことで、様々な映像やデータを元にレッスンプロのようなアドバイスもしてくれます。

(6)KINGS
22のレーンがあり、どの席もパーティーをしながらボウリングを楽しめます。中にはVIP用の個室レーンも! オーランドの他、ボストン、シカゴなどに7店舗。
バー、レストラン併設で、ビリヤードやミニゲームも楽しめます。テーブルに取り付けられ、自分で好きなだけ注いで飲めるビールサーバー付きの席が気に入りました!

(7)FUN SPOT
地元住民向けの小型遊園地。二子玉川にあったワンダーエッグのような、ちょっと懐かしい感覚の身近で気軽に楽しめる場所です。

3.DISNEY BACKYARD TOUR
今回、オプションで4つのディズニーワールドのバックヤードを回るツアーに参加しました。ディズニーからのお迎えのバスに乗って、一日かけて普段見られない裏側を見て来ました。
写真撮影NGで、お見せできないのが残念ですが、キャストのユニフォーム倉庫に見慣れたユニフォームが並んだ様子は壮観でした。200万着の在庫があり、すべてICタグで管理され、キャスト1名に5着貸与されるそうです。意外だったのは、全員が車通勤のせいか、自宅からユニフォームを着てくることもOKとのこと。
また、パークに飾られるキャラクターの形の植木は、完成形に育てるまで、ものによっては10年かかるものもあるそうです。どれだけ遠大な計画なのでしょうか!
アリの巣のように張り巡らされた地下道を回って、キャストが自分の持ち場に人目に触れることなく移動できる秘密など、夢の国がキャストたちによってどのように支えられ、演出されているのか、よく分かりました。
一番感じたことは、スタッフの誰もがこの場所のメンバーであることを誇りにイキイキと仕事していることでした。
それにしても!ディズニーランドも日本とはスケールが違います!!

5.ロサンゼルスの商業施設・流通先端スポットの視察
ロサンゼルスでは、流通コーディネーターの方のご案内で、お話を聴きながら人気の商業施設を回りました。
(1)SEPHORA
1軒目の視察は、全米に700店舗あり、売上げ2,000億円を誇るSEPHORAの店舗で、美しい店舗マネージャーによる、オムニチャネル流通事例のデモンストレーションを受けて来ました。
オムニチャネルとは、実店舗やオンラインストアをはじめとする、あらゆる販売チャネルや流通チャネルを統合し、どのチャネルでも同じ情報を得られ、同じように販売ができるシステムを構築し、活用することです。
SEPHORAの店舗では、キャストと呼ばれる、SEPHORA大学で色彩、香水、肌質など、専門課程を修了したスタッフたちが、自分たちの知識に加え、店舗に設置されたモニターを使い、オンラインで提供される豊富な情報を駆使して、お客の肌質とニーズに合った化粧品を探し出してくれます(情報は取扱商品7,000アイテムを目的別、カテゴリー分けし、レビュー、成分表示など)。
ここでもスタッフたちの頼もしさ、プロ意識に感動しました。残念ながら日本進出は日本の大手化粧品メーカーの協力が得られず失敗だったそうですが、近くにあれば是非カウンセリングを受けながら化粧品を選びたいと思いました。

(2) AMAZONE ロッカー
ロサンゼルス郊外にあるスーパーの一画に設置された、AMAZONEからの購入商品の一時預かりロッカー。日本と違い宅配システムの進んでいないアメリカでは、宅急便を受け取ることができない人のために、コンビニや商業施設の入り口への設置が進んでいるそうです。
こういったものはゲームセンターと相性がいいのではないかと思いました。

(3)TRADER JOE‘S と FARMERS MARKET
ロサンゼルスの中でも比較的富裕層が住む地域。陳列の仕方がおしゃれで、珍しいものがたくさんありました。

6.ロサンゼルスのアミューズメント施設
(1)サンタモニカの古いゲームセンターとカルーセル
カルーセルは映画『スティング』の冒頭の撮影に使われた歴史ある建造物とのこと。
ゲームセンターは懐かしい気持ちになるような古い機械が並んでおり、アメリカでは珍しく硬貨を直接投入して遊ぶ形式になっています。
デッキではモデルさんたちが楽しそうに何かの撮影をしていました。

(2)ラウンドワン1号店
今回の視察の目玉の一つである、ラウンドワンの1号店ブエンテ・ヒルズモール店を視察しました。
現在全米4店舗(プラス2014年12月1店舗オープン)で、将来的には200店までの出店を目指されているとのこと。
店内はボウリング(26レーン)、ゲームコーナー(200台)、カラオケ、フードコート、バー、ビリヤード、ダーツのエリアに区分けされ、総面積は約5,000㎡、スタッフは45名。
人気機種はクレーンゲーム機で、ほかにはイニシャルDやダークエスケープなどはお客様が絶えません。
客単価は15ドル程度ですが、夜8時以降にはアジア系のリッチ層が来店され、平均単価50~60ドルと、良いお客様になって下さっているとのことです。
日本式のゲームセンター運営が成功した、当業界希望の星として、是非とも更なる大成功をお祈りしております。

(3)JOHN'S INCREDIBLE PIZZA CO.
今回視察したAM施設の中で、一番見応えがあったのがこのお店でした。「ジョーンズの信じられないピザ屋」の名前の通り、まさに感動に値するお店だと思いました。
食事と飲み物のチケット(フリーフード&フリードリンクで大人約12ドル)を買って入場すると、お店の中はまさに子供にとっては天国。4つのフードカウンターとドリンク、スープでお腹がいっぱいになったあとは、ゲーム、ボウリング、バンパーカー、ミニ遊園地などで遊ぶことができます(ゲーム料金は別途)。
視察日は土曜日ということで、8室あったパーティールームは誕生会で満席でした。バースデーパーティーをお店で開催するという文化が根付けば、日本でもこういった業態は受け入れられるのではないでしょうか。
食事をする部屋もテーマ別にいくつかに分けられていて、それぞれが日本のレストラン1軒分ぐらいあります。とにかく規模がすご過ぎて、目が点になるような経験をしました。

(4)SPEED ZONE
ロサンゼルス郊外にあるゴーカート場。カリフォルニア州のドライビングライセンスがないと乗れない本格コースから、幼児も乗れる安全コースまで、3つのコースが楽しめます。
1組5~8名ぐらいで走り、LAPタイムを競います。十数年ぶりにハンドルを握って、あまりの気持ちよさに、ペーパードライバーコースに通ってみようかと思いました。
また、店内にはドライブゲームを中心としたゲームコーナー、バー、レストランがあり、一日いても楽しめるスポットです。

(5) X LANE LA
ロサンゼルスのリトルトーキョーのショッピングモールの中にある、地元オペレーターのボウリング&ゲームセンター。 土地柄か、日本製のプリクラや景品が人気のようです。

7.ラスベガス
ロサンゼルスでのさよならパーティーの後、希望者のみ陸路ラスベガスに向かいました。
途中、ハイウェイを横道にそれて、プラネタリウムのように地平線の際まではっきり見える満点の星を見ながら、州境を経て深夜ラスベガスに到着しました。
滞在時間25時間ほどの弾丸ツアーでしたが、最新のスポットをいくつか見ることができました。
(1)州境のカジノにて
カリフォルニア州とネバダ州の州境付近には、いくつかのカジノが点在しています。
その中の一つ、PRIME VALLEYのカジノには、オーナーの趣味で集めた貴重な車が展示されています。1台は、映画『ゴッドファーザー』のモデルになったマフィアのボスが実際に乗っていた装甲車のような車と、もう1台は、映画『俺たちに明日はない』のモデルになったボニーとクライドが警察に銃撃され亡くなった時に乗っていた車です。それぞれ銃弾の跡も生々しく展示され、映画を観た時の感動が蘇ってきます。

(2)SILVERTON OUTDOOR WORLD
表側がアウトドア用品の店で、奥側がカジノホテル。
店内は数えきれないほどの動物の剥製が飾られていて、レジャー用品、衣料、食糧などのほか、拳銃、ライフル、散弾銃、ナイフ、ボウガンなどが豊富に置いてあり、試射もできます。日本語で「何をお探しですか?」と書かれた紙を持った店員さんに熱心にピストルを勧められましたが、「持って帰れないので」と、丁重にお断りしました。
子どもたちがライフルを手に的を当てるゲームに興じており、こうやって銃に対する抵抗感や恐怖感がなくなっていくのだと、空恐ろしい気持ちになりました。
アウトドア用品の店とカジノの間には人口の滝と巨大な水槽があり、中では少し体格の良い人魚が泳いでいました。

(3)Fry‘s
パソコン、アクセサリー、電子部品などが豊富に揃う電子関連の専門スーパー。規模が巨大過ぎて、何をどう見て歩いたらいいのかも分かりません。

(4)WHOLE FOODS
地元の高級食材スーパー。陳列がアメリカ的でダイナミック。惣菜も豊富で、量り売りをしているので、ピクニック気分でランチを楽しんで来ました。

(5)HIGH ROLLER VEGAS
世界一の観覧車に乗って来ました。
HIGH ROLLERは、シーザーズ・エンターテインメントが整備したTHE LINQの目玉として今年3月に開業しました。170m、約50階建てに相当する高さから一望するラスベガスの夜景はまさに感動そのもの。約30分かけて1周します。費用は夜間31.95ドル。プラス17ドルぐらいでバーカウンター付きのキャビンに乗ることができますが、景色を観るのに夢中で、飲む時間はないと思います。
同行の皆さんは写真撮影に熱心でしたが、これは是非、記録に残すより記憶に遺して欲しい絶景でした。
THE LINQには全米で話題の物販、レストラン、カフェなどの人気店が並んでいます。中には街角カメラがあって、写真を撮って自分のアドレスあてに送ることができます。

(6)シグマのカジノホテル
シグマがラスベガスのダウンタウンに『PARK HOTEL & CASINO』を開業したのは1987年9月3日のことでした。オープンの時は私も社内報の取材でラスベガスまで出張させていただき、初めてのラスベガスにとにかく興奮したことを覚えています。
今はオーナーが変わり、名前も違いますが、周辺が再開発され、建物もそのまま残っています。

(7)シグマのTHE DERBY MARK Ⅲ
ダウンタウンのDカジノとストリップのMGMカジノには、シグマの『THE DERBY MARK Ⅲ』が今も現役で頑張ってくれています。
『THE DERBY MARK Ⅲ』がネバダ州で販売のライセンスを取得したのは、1985年6月20日のことでした。渋谷の本社で祝賀会をしたことが懐かしく思い出されます。
それにしても、やはり名機です!設置から30年近く、365日24時間稼働しているのに、今も元気でいてくれていることに驚き、感謝です。

8.おわりに
昨年のマレーシア・シンガポール視察に引き続き、JAMMAの皆様には大変充実したツアーをご企画いただきましてありがとうございました。
ディズニーのバックヤードツアーや、ロサンゼルスの最先端流通スポットなど、一般の旅行では見ることのできない、貴重な体験をさせていただき、大いに五感が刺激され、新しい事業への意欲が湧いてくるようなヒントをもらうこともできました。
是非この経験を仕事に生かし、来年もまた世界のどこかへ飛び出せるよう、頑張りたいと思います。
1.ツアー概要
(1)ツアー名 JAMMA IAAPA・米国市場視察ツアー
(2)日 程 2014年11月18日~24日(ラスベガス参加者は25日帰国)
(3)視察地 米国オーランド、ロサンゼルス、ラスベガス
(4)参加人数 24名
2.IAAPAショー
今年のIAAPAショーは、フロリダ州オーランドのオレンジ・コンベンションセンターで、1,004社の出展で開催されました。
日本からの出展はざっと見た限りでは、三精テクノロジーズ様、セガ様、バンダイナムコゲームス様、フリュー様、DNP(大日本印刷)様の5社でしたが、相変わらず中国、台湾、韓国のメーカーが多く出展していて、アーケードゾーンの大半を占めていました。
ゲームセンターを有する国の、日本以外のほぼ全域でリデンプションが許可されており、出展マシンもアーケード機に関してはリデンプション機がほとんどです。ゲームの目的や遊び方がまったく違うので、せっかく良い機械があっても、日本には持って来られないというジレンマはありましたが、いずれにしても色々な国のメーカーの、色々な種類の機械を、是非日本にも紹介したいと思いながら見て来ました。
今回は日本企業の中で一番大きく出展されていた、三精テクノロジーズさんのお手配で諸々段取りしていただいたのですが、初めて事業について詳しくお伺いすることができました。
三精テクノロジーズさんが手がけていらっしゃるのは、遊園地のアトラクション、ディズニーランドのビッグサンダーマウンテン、トイストーリーズマニア、ラスベガスのサーカスサーカスカジノのインドアコースターなどですが、元々は昇降機がご本業で、歌舞伎座の舞台装置をはじめ、国内のほとんどの舞台装置のシェアをお持ちだそうです。
また、種子島宇宙センターの、ロケット打ち上げ台の昇降機なども設置されたとのことで、ここにも世界で活躍するメイドインジャパンがあったと、大変誇らしい気持ちで拝見させていただきました。

3.オーランドのアミューズメント施設
(1)DOWN TOWN DISNEY
ダウンタウンディズニーは、30軒のギフトショップとレストランが集まる、深夜までオープンしているお店の多いナイトスポットエリアです。
世界最大のディズニーショップ『ワールド・オブ・ディズニー』もあります。
アトラクションはインドアのプレーヤー参加型が多く、中には自分で設計したコースターをシミュレーターで走行するといったようなものや、また、レトロゲームばかりを集めたゲームセンターもありました。

(2)DAVE & BUSTERS
アミューズメントとバー、レストランを融合させた業態。
一週間の売上が繁忙期では40万ドルを超え、一日の売上記録は20万ドルを超えた日もあったとのこと。全米に200カ所以上の店舗があり、上場準備中。店舗の中ではゲームの売上比率が高い。
リデンプション機が多く、ゲームの結果でチケットが払い出され、賞品と交換することができます。週中は客足が落ちるため、水・木曜日はゲーム半額。営業時間、通常12時、週末は午前2時まで。

(3)MONKEY JOES
MONKEY JOESという名前の猿の王様の国という世界観。子供向けのパーティールームとリデンプションゲーム、エア遊具で構成されています。店内は特に衛生、安全面に配慮がなされ、エア遊具内は常にマイクロミスト装置を介して細菌を除去し、クリーンに保たれています。
パーティールームは4つあり、バースデーパーティーパッケージに特長があります。この週末には14件のパーティーの予約が入っているそうです
売上は、平日5日間合わせて1,000ドル程度、休日は1日1,000ドル程度。

(4)CHUCKE CHEESES
低年齢層を対象とした、ファミリー向け飲食複合型AM施設。全米に500店舗以上展開。MONKEY JOES同様、子供のバースデーパーティーのパッケージセットが人気。
店内にはロボットのチャッキーがいて毎時音楽が流れるとともに動きますが、今の子供はハイテクロボットに慣れてしまい、反応はいまひとつとのこと。
幼児用遊具とリデンプション機が中心に構成されています。土日は繁盛するそうですが、平日は閑散としていました。売上年間135万ドル程度。

(5)INDOOR GOLF
スポーツバー&室内シミュレーションゴルフ施設。 ゴルフは10ブース、1時間39ドル。ホールは53と豊富で、何度来ても飽きさせない演出。
投資は1ブース500万円、オーナーは元ポーカーの全米チャンピオンで、その賞金を元手にこのお店を作られたそうです。マネージャーが全米オープンに三度出場した経験のある元プロとのことで、様々な映像やデータを元にレッスンプロのようなアドバイスもしてくれます。

(6)KINGS
22のレーンがあり、どの席もパーティーをしながらボウリングを楽しめます。中にはVIP用の個室レーンも! オーランドの他、ボストン、シカゴなどに7店舗。
バー、レストラン併設で、ビリヤードやミニゲームも楽しめます。テーブルに取り付けられ、自分で好きなだけ注いで飲めるビールサーバー付きの席が気に入りました!

(7)FUN SPOT
地元住民向けの小型遊園地。二子玉川にあったワンダーエッグのような、ちょっと懐かしい感覚の身近で気軽に楽しめる場所です。

3.DISNEY BACKYARD TOUR
今回、オプションで4つのディズニーワールドのバックヤードを回るツアーに参加しました。ディズニーからのお迎えのバスに乗って、一日かけて普段見られない裏側を見て来ました。
写真撮影NGで、お見せできないのが残念ですが、キャストのユニフォーム倉庫に見慣れたユニフォームが並んだ様子は壮観でした。200万着の在庫があり、すべてICタグで管理され、キャスト1名に5着貸与されるそうです。意外だったのは、全員が車通勤のせいか、自宅からユニフォームを着てくることもOKとのこと。
また、パークに飾られるキャラクターの形の植木は、完成形に育てるまで、ものによっては10年かかるものもあるそうです。どれだけ遠大な計画なのでしょうか!
アリの巣のように張り巡らされた地下道を回って、キャストが自分の持ち場に人目に触れることなく移動できる秘密など、夢の国がキャストたちによってどのように支えられ、演出されているのか、よく分かりました。
一番感じたことは、スタッフの誰もがこの場所のメンバーであることを誇りにイキイキと仕事していることでした。
それにしても!ディズニーランドも日本とはスケールが違います!!

5.ロサンゼルスの商業施設・流通先端スポットの視察
ロサンゼルスでは、流通コーディネーターの方のご案内で、お話を聴きながら人気の商業施設を回りました。
(1)SEPHORA
1軒目の視察は、全米に700店舗あり、売上げ2,000億円を誇るSEPHORAの店舗で、美しい店舗マネージャーによる、オムニチャネル流通事例のデモンストレーションを受けて来ました。
オムニチャネルとは、実店舗やオンラインストアをはじめとする、あらゆる販売チャネルや流通チャネルを統合し、どのチャネルでも同じ情報を得られ、同じように販売ができるシステムを構築し、活用することです。
SEPHORAの店舗では、キャストと呼ばれる、SEPHORA大学で色彩、香水、肌質など、専門課程を修了したスタッフたちが、自分たちの知識に加え、店舗に設置されたモニターを使い、オンラインで提供される豊富な情報を駆使して、お客の肌質とニーズに合った化粧品を探し出してくれます(情報は取扱商品7,000アイテムを目的別、カテゴリー分けし、レビュー、成分表示など)。
ここでもスタッフたちの頼もしさ、プロ意識に感動しました。残念ながら日本進出は日本の大手化粧品メーカーの協力が得られず失敗だったそうですが、近くにあれば是非カウンセリングを受けながら化粧品を選びたいと思いました。

(2) AMAZONE ロッカー
ロサンゼルス郊外にあるスーパーの一画に設置された、AMAZONEからの購入商品の一時預かりロッカー。日本と違い宅配システムの進んでいないアメリカでは、宅急便を受け取ることができない人のために、コンビニや商業施設の入り口への設置が進んでいるそうです。
こういったものはゲームセンターと相性がいいのではないかと思いました。

(3)TRADER JOE‘S と FARMERS MARKET
ロサンゼルスの中でも比較的富裕層が住む地域。陳列の仕方がおしゃれで、珍しいものがたくさんありました。

6.ロサンゼルスのアミューズメント施設
(1)サンタモニカの古いゲームセンターとカルーセル
カルーセルは映画『スティング』の冒頭の撮影に使われた歴史ある建造物とのこと。
ゲームセンターは懐かしい気持ちになるような古い機械が並んでおり、アメリカでは珍しく硬貨を直接投入して遊ぶ形式になっています。
デッキではモデルさんたちが楽しそうに何かの撮影をしていました。

(2)ラウンドワン1号店
今回の視察の目玉の一つである、ラウンドワンの1号店ブエンテ・ヒルズモール店を視察しました。
現在全米4店舗(プラス2014年12月1店舗オープン)で、将来的には200店までの出店を目指されているとのこと。
店内はボウリング(26レーン)、ゲームコーナー(200台)、カラオケ、フードコート、バー、ビリヤード、ダーツのエリアに区分けされ、総面積は約5,000㎡、スタッフは45名。
人気機種はクレーンゲーム機で、ほかにはイニシャルDやダークエスケープなどはお客様が絶えません。
客単価は15ドル程度ですが、夜8時以降にはアジア系のリッチ層が来店され、平均単価50~60ドルと、良いお客様になって下さっているとのことです。
日本式のゲームセンター運営が成功した、当業界希望の星として、是非とも更なる大成功をお祈りしております。

(3)JOHN'S INCREDIBLE PIZZA CO.
今回視察したAM施設の中で、一番見応えがあったのがこのお店でした。「ジョーンズの信じられないピザ屋」の名前の通り、まさに感動に値するお店だと思いました。
食事と飲み物のチケット(フリーフード&フリードリンクで大人約12ドル)を買って入場すると、お店の中はまさに子供にとっては天国。4つのフードカウンターとドリンク、スープでお腹がいっぱいになったあとは、ゲーム、ボウリング、バンパーカー、ミニ遊園地などで遊ぶことができます(ゲーム料金は別途)。
視察日は土曜日ということで、8室あったパーティールームは誕生会で満席でした。バースデーパーティーをお店で開催するという文化が根付けば、日本でもこういった業態は受け入れられるのではないでしょうか。
食事をする部屋もテーマ別にいくつかに分けられていて、それぞれが日本のレストラン1軒分ぐらいあります。とにかく規模がすご過ぎて、目が点になるような経験をしました。

(4)SPEED ZONE
ロサンゼルス郊外にあるゴーカート場。カリフォルニア州のドライビングライセンスがないと乗れない本格コースから、幼児も乗れる安全コースまで、3つのコースが楽しめます。
1組5~8名ぐらいで走り、LAPタイムを競います。十数年ぶりにハンドルを握って、あまりの気持ちよさに、ペーパードライバーコースに通ってみようかと思いました。
また、店内にはドライブゲームを中心としたゲームコーナー、バー、レストランがあり、一日いても楽しめるスポットです。

(5) X LANE LA
ロサンゼルスのリトルトーキョーのショッピングモールの中にある、地元オペレーターのボウリング&ゲームセンター。 土地柄か、日本製のプリクラや景品が人気のようです。

7.ラスベガス
ロサンゼルスでのさよならパーティーの後、希望者のみ陸路ラスベガスに向かいました。
途中、ハイウェイを横道にそれて、プラネタリウムのように地平線の際まではっきり見える満点の星を見ながら、州境を経て深夜ラスベガスに到着しました。
滞在時間25時間ほどの弾丸ツアーでしたが、最新のスポットをいくつか見ることができました。
(1)州境のカジノにて
カリフォルニア州とネバダ州の州境付近には、いくつかのカジノが点在しています。
その中の一つ、PRIME VALLEYのカジノには、オーナーの趣味で集めた貴重な車が展示されています。1台は、映画『ゴッドファーザー』のモデルになったマフィアのボスが実際に乗っていた装甲車のような車と、もう1台は、映画『俺たちに明日はない』のモデルになったボニーとクライドが警察に銃撃され亡くなった時に乗っていた車です。それぞれ銃弾の跡も生々しく展示され、映画を観た時の感動が蘇ってきます。

(2)SILVERTON OUTDOOR WORLD
表側がアウトドア用品の店で、奥側がカジノホテル。
店内は数えきれないほどの動物の剥製が飾られていて、レジャー用品、衣料、食糧などのほか、拳銃、ライフル、散弾銃、ナイフ、ボウガンなどが豊富に置いてあり、試射もできます。日本語で「何をお探しですか?」と書かれた紙を持った店員さんに熱心にピストルを勧められましたが、「持って帰れないので」と、丁重にお断りしました。
子どもたちがライフルを手に的を当てるゲームに興じており、こうやって銃に対する抵抗感や恐怖感がなくなっていくのだと、空恐ろしい気持ちになりました。
アウトドア用品の店とカジノの間には人口の滝と巨大な水槽があり、中では少し体格の良い人魚が泳いでいました。

(3)Fry‘s
パソコン、アクセサリー、電子部品などが豊富に揃う電子関連の専門スーパー。規模が巨大過ぎて、何をどう見て歩いたらいいのかも分かりません。

(4)WHOLE FOODS
地元の高級食材スーパー。陳列がアメリカ的でダイナミック。惣菜も豊富で、量り売りをしているので、ピクニック気分でランチを楽しんで来ました。

(5)HIGH ROLLER VEGAS
世界一の観覧車に乗って来ました。
HIGH ROLLERは、シーザーズ・エンターテインメントが整備したTHE LINQの目玉として今年3月に開業しました。170m、約50階建てに相当する高さから一望するラスベガスの夜景はまさに感動そのもの。約30分かけて1周します。費用は夜間31.95ドル。プラス17ドルぐらいでバーカウンター付きのキャビンに乗ることができますが、景色を観るのに夢中で、飲む時間はないと思います。
同行の皆さんは写真撮影に熱心でしたが、これは是非、記録に残すより記憶に遺して欲しい絶景でした。
THE LINQには全米で話題の物販、レストラン、カフェなどの人気店が並んでいます。中には街角カメラがあって、写真を撮って自分のアドレスあてに送ることができます。

(6)シグマのカジノホテル
シグマがラスベガスのダウンタウンに『PARK HOTEL & CASINO』を開業したのは1987年9月3日のことでした。オープンの時は私も社内報の取材でラスベガスまで出張させていただき、初めてのラスベガスにとにかく興奮したことを覚えています。
今はオーナーが変わり、名前も違いますが、周辺が再開発され、建物もそのまま残っています。

(7)シグマのTHE DERBY MARK Ⅲ
ダウンタウンのDカジノとストリップのMGMカジノには、シグマの『THE DERBY MARK Ⅲ』が今も現役で頑張ってくれています。
『THE DERBY MARK Ⅲ』がネバダ州で販売のライセンスを取得したのは、1985年6月20日のことでした。渋谷の本社で祝賀会をしたことが懐かしく思い出されます。
それにしても、やはり名機です!設置から30年近く、365日24時間稼働しているのに、今も元気でいてくれていることに驚き、感謝です。

8.おわりに
昨年のマレーシア・シンガポール視察に引き続き、JAMMAの皆様には大変充実したツアーをご企画いただきましてありがとうございました。
ディズニーのバックヤードツアーや、ロサンゼルスの最先端流通スポットなど、一般の旅行では見ることのできない、貴重な体験をさせていただき、大いに五感が刺激され、新しい事業への意欲が湧いてくるようなヒントをもらうこともできました。
是非この経験を仕事に生かし、来年もまた世界のどこかへ飛び出せるよう、頑張りたいと思います。
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